maru2mori2の日記

世界の真ん中はいつだって 僕ら立つこの場所だ胸を張れ!

梅棒 15th "RE"PLAY シン・クロスジンジャーハリケーン 曲別感想まとめ

 

先日無事東京公演を終えた梅棒 15th "RE"PLAY シン・クロスジンジャーハリケーンの感想(ほぼほぼ観察日記)です。

 

 

梅棒箱推しの私は、長年「客演さんが演じる少年に弱い」という凝り固まったアイデンティティを持っておりました。

そんな私に一石を投じた存在、それがまさに今作で遠山晶司さん演じる小牧将大くん(翌檜〈あくるひ〉高校2年生野球部背番号10番・礼儀正しく島の皆から愛され見守られ甲子園の夢に挑戦するも県大会決勝で負けてしまい一時帰島した健全な魂と健全な肉体の持ち主・応援している球団は中日ドラゴンズ

「三秒間君に見とれて 今全力で恋してる」のはー?おーれだ俺だ俺だ俺だーーーーー!!!と走り出してしまいそう。

なのでこちらの記事は8割将大くん観察日記みたいな曲別感想です。ほぼ将大くんの話。書ききれなかった島のみんなのことは後日キャラ別感想でしこたま書くので許してください…!

東京公演が終わった今、名古屋・大阪に向けて将大くんへのビッグラブをどうにか昇華したかった…。

表記揺れ、誤字脱字あって読みにくいかと思いますが優しい目で読んで頂けたら嬉しいです。というよりも長すぎて読むの疲れると思うので読まなくていいです!わたしの振り返り用まとめですので!

 

⚠︎︎それでは早速1曲目から ネタバレしまくりです⚠︎︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

M1 <明日は決勝戦>
夏の大三角形/NICO Touches the Walls
振付・監修:伊藤今人

『言葉に出来ない願いに目をそむけたことが 何度あっただろう』『慌ただしく時は流れ 立ち止まることもできずもがいてたんだ』

まさにこの物語を表している歌詞から始まる1曲目。舞台上に駆け込んでくる将大くんが汗をぬぐいながら空を見上げる視線。ジリジリと射してくる夏の太陽と突き抜けるような青空が目に浮かんできて私の恋も始まりました。

神社に必勝祈願のお参りに行くとき、わいわいしている稲田さんたちに「ちわっす」ってペコっとお辞儀するところ、細かいんだけど将大のいい子感と礼儀正しさが出ていて好(はお)です。

輝星、全力で応援してくれてありがとうね。そんな輝星を微笑ましく見守る大人組も、財布を取り出して“よし、もう一回参っとくか!”ってしてくれた稲田さんもありがとうね。お金は保護者のわたしがちゃんと返しますのでね。

 

M2 <おつかれがんばった>
Sunny day Sunday/センチメンタル・バス
振付・監修:梅澤裕介・多和田任益

試合に負けてしまった高校球児の、込み上げてくるものを堪えた全力の「ありがとうございました!」と、キャップで表情を隠す姿が愛おしい。抱きしめたい。輝星がしみじみと“頑張ったね将大…!”って嚙み締めているのをよそに、若者を元気づけようといらんこと(いらんこと)考える大人組のなんと愛おしいこと。

心のこもった応援をくれた輝星が自分に懐いて慕ってくれているのを知っているが故の「勝てなくてごめん!」が子どもの熱い約束を感じられてとてもほっこりします。『傍から見れば子どもすぎて』なんて思わないよ。島を経つ前の「勝ってね!」「任せろ」みたいなやり取りをする二人は誰よりも真剣だったんだもの…!

謝った将大に対して輝星が『でもね、えっとね』ってうまく言えないところ、将大がバットを見つめながらぶつぶつと言っているのを見ては自分を責めないで~~~って泣いちゃう。だって輝星は『ゲームの行方よりずっと君が気になる』んだもの!!島のみんなから『大切な休日を君に使おう』っていう気持ちを向けてもらえる将大がこの島でいかに愛されてすくすくと育ったか手に取るように伝わるので私はとっても嬉しいです。

 

M3<あの娘が島にやってきた>
キャラクター/緑黄色社会
振付・監修:遠山晶司・野田裕貴

令和のイメソンクイーンこと緑黄色社会さん(私調べ)を持ってきてくださって本当にありがとうございます!『そこら中にありふれたキャラクターが魅せる 奇跡の日々だ』『君にしかできない 君の役なんだから』梅棒作品への、そして梅棒メンバーへのイメソンでしかないですものこんな素敵な言葉たち!!

バットひと振りごとに表情がゆがんで見事な八の字眉毛になり泣き崩れてしまう将大。握りしめる手のひら。抱きしめたい。ゆうきちゃんに声かけられた後に涙を拭う動きがどんどんエスカレートしているのが大好きで何度見てもふふっと笑ってしまいます。

イントロでパァァッ…!と将大の表情が変わっていくところ本当にかわいいですよね。遠山さんの将大を見ていると「これこれ、これぞまさに『男子高校生』だよ~!!!」って愛おしくなるんです。リアルな男子高校生のことは詳しくないけど、創作における男子高校生がうますぎます。遠山さんの身体の動かし方がそのかわいらしさとコミカルさに拍車をかけていて、ゆうきちゃんとのファーストコンタクトが好きすぎて毎回マスクの下にっこにこです!

白い紙のついたお祓いの棒を持っているゆうきちゃん(巫女さんフォーム)に駆け寄って見上げる将大の背中と足元がかわいいんだ~~!少年少年してる!その後みんながneed youしてるときに鳥居からゆうきちゃんを見る真剣な顔つきもまた素敵。素敵なお姉さんにめろめろになっただけじゃなくて、これまで出会ったことのないような美しい存在を目にした顔をしているんです。本気(マジ)になっちゃった顔です。かわいい。ここから先何度も登場する将大くんの「対ゆうきちゃんかっこつけ顔」が世界で一番かわいいしかっこいいし『男子高校生』なので私も正面で見たい!でも私が居てもその顔は向けてくれない!残念!撤収!解散!!

ところでこの曲、ゆうきちゃんに「巫女さんやってください!お願いします!」ってパンパン(2拍手)するところの歌詞が「きらり」なので、きらりねぇ…ふうん…ってなっていました毎回。こわい。

 

M4<オープニング>
完全感覚Dreamer/ONE OK ROCK
振付・監修:鶴野輝一・YOU

私はメンバーソロでつながれ渡されていく梅棒の魂的なもの(と私は呼んでいる)が大好き。ただの視線誘導と言われたらそこまでだけど、何かが放たれて何かがキャッチされていくような気がする勢いと熱量が大好きです。

遠山さんは空を飛ぶし、天野さんと一緒に身体反っちゃうし、鶴野さんの表情に毎度やられてる。この曲終わりの拍手が一番圧強くて、とっても愛に溢れている時間だなぁと思います。後日あげると思うメンバー?キャラ?別の時あわせて細かく書きたい!

 
M5<恋をしちまいました>
LOVE YOU ONLY/TOKIO
監修・振付:伊藤今人・鶴野輝一

友人がここのバックコーラスのことを「背景のとしょさん」と命名したのが大好き。他に言いようがない。ちなみに塩野さんは顔の形のおかげでシャイニング。

ゆうきちゃんの周囲にきらきら演出が見えてくるのですが野田さんはなにかの能力者…?シンバルのシャーンの音でぴょこっと跳ねるゆうきちゃんなんて文句なしのミニーマウス(世界で一番かわいい存在の意)です!ゆうきちゃんを囲んでみんながわあっと騒いだ後にふらっと表れてくる将大、どこかでこっそり見てたのかなあ。かわいいなあ。(背景のとしょさんは将大じゃなくとしょさんカウントになっております) ゆうきちゃんに対しての淡い気持ちを噛み締る将大のときめきフェイスが本当にかわいくて仕方ない。遠山さん顔のパーツひとつずつ動かすのうますぎます!

(あと本編関係ないですが知らない場所への女ひとり旅で最初に道を聞くのがお巡りさんなところ、ゆうきちゃんしっかりしてるなって現実的な観点からの感想も出てしまいました。あの島は全然危険なところじゃないけどね!)

 

M6<夜遊び争奪戦>
FANTASTIC BABY/BIG BANG
振付・監修:伊藤今人・櫻井竜彦・多和田任益

夜遊び=UME、人生ゲーム、花火など

健全!!!!!!

怖がるゆうきちゃんの「きゃあ~~~~!!」「いやぁ~~~~~!!!」のオーバー叫び声(本人はいたって本気)が本当にかわいくて罪。“2”の歌詞はめと「ウメって言ってませんよ、二枚とってください(にこっ)」の仕草が可愛すぎて罪。段差ジャンプするときのスカート押さえる姿がかわいくて罪。『君がターゲット 僕のターゲット 走れ』『終わらせないで(ぷんぷん!)』の神主さんがかわいくて罪。稲田さんの『僕ちゃんはパーフェクト』も華撒さんの『ファイヤー(わるいかお)』もそれに対する稲田さんの『ah』の相槌も全部かわいい!罪!!

ちなみにゆうきちゃんを見習って「神主さん」と呼んでいますが普段は愛情もって「ジジイ」と呼ばせていただいていた。ジジイ、長生きしてね。

 

M7<浜辺の思い出>
ミュージック・アワー/ポルノグラフィティ
振付・監修:鶴野輝一・遠山晶司
振付協力:塩野拓矢

R.N恋するうさぎちゃん!!!イィィイィヤァァッハ!!!!(鶴野さんちいかわのすがた)

水着将大くんシンプルにかっこよくて毎度このターンを楽しみにしていました!!!(私は梅棒に出てくる子どもや10代少年に本当に弱くて己の癖がたまに不安になる)

どれにしようかなってかき氷を選ぶ将大。ほぼ毎回一番で元気いっぱいな将大。ビーチバレーに参加するゆうきちゃんを「どうぞどうぞ」ってお隣に呼ぶ将大(名古屋は輝星になってた!)。かっこいい所見せて「すごーい!」って言ってもらえてハイタッチもできて、“よし!”って密かに喜ぶ将大。頭痛い痛いな将大。全部全力でかわいいです!!!

『強い人にはなれそうにもない』で輝星探してるのも妙に響いてしまいました。「強い人」がどんな人かってそれぞれだと思いますが、将大はこの夏大切な人を身体を張って守る体験をした。止めに入りたいと思った時に動ける強さも得た。舟戸くんに対して誠心誠意向き合ってお辞儀もできた。大人でも子どもでもない「揺れ」の中にいる将大だったけど、そういう強い人にはちゃんとなれたんだよね。

溺れた輝星を探す時に「こーせーーい!!」って呼んでた将大がゆうきちゃんには「めがねの!」って説明するところ、細かいけど作中の時間軸とか関係性が見えてきて好きです。あぁまだこの時点では名前覚えきれてないんだなぁって。ゆうきちゃんが将大の名前を覚えたのはどの段階かなぁ~~気になる!

 

M8 <都会から来たイケメン>
きらり/藤井風
監修・振付:楢木和也・天野一輝

ゾッッッッッッ

島の砂を触ったその手で写真が入っているであろう胸ポケットのあたりを触る舟戸くん。もう常にこわい。初日はなんかシュッとした人がシュッとした服で藤井風を踊る事の面白さでふすふすと笑っていたんですけど、2回目以降全然笑えなくなってしまいましたよ…。だって『どこにいたの 探してたよ』ですよ、そんなことってある……?その前の『あぁ~』それ、最早観客の悲鳴では???

何度も観ていると(当たり前だけど)毎回島のみんなや将大から舟戸への感情がリセットされているので、純粋に島のお客さんとしてお出迎えしてる顔を見て気が狂いそうになる。私はM18がやってくるのが毎度精神的にきついので……。

巫女ゆうきちゃんが舟戸くんを見て表情を曇らせるところ、誰も彼女の表情を見ていないんですよね。見てたらきっと物語の展開は違ったんだろうな。でもそしたらゆうきちゃんや舟戸くんが気持ちにちゃんと区切りをつけて前に進むきっかけが訪れなかったかもしれないので偶然の積み重ねで道が決まるなぁと思った次第です。

 

M9<本能寺の変>
アケチノキモチ/レキシ Feat.阿部 sorry 大臣ちゃん
振付・監修:伊藤今人・楢木和也

大好きな前世パート。

前世で縁のある者たちが現世でまた巡り合うお話に滅法弱いので、初日ここを見ながらみんなの運命に涙してしまった。そしてお芝居がとにっかく良くて!!シンプルに2時間見たかったです。セリフ一つ一つが重くて本当にその時代を描いた作品を見ている気持ちに浸れます。「わたしは極楽、上様は地獄にございます!」が、愛した男と最期まで共に在ろうと決意を固めた女の言葉としてかっこよすぎる。最高です野田お濃ちゃん。私が見ていたものは何だった??となる暇もなく入り込んでしまうくらいM9がだいすき。

射抜かれた荘六に向かって無念の叫びをあげる遠山信長、顔芸で笑わせにきているのに私はあの体感2時間に浸りきっているため泣き笑いみたいになって感情追いつかない。おかげさまでアケチのイントロで泣けるようになってしまいました。荘六の笠が落ちないパターンのとしょさんがお気に入りでした!ふぁさ…って笠を落としてからの「っ~~~!!!」は笑いが堪えられないに決まってます…!

お濃ちゃんへの愛、息子や家臣への愛、足軽という身分の荘六にも愛があった信長。『いつか壊れそうなんだ』で頬に手を添える姿から、この人は謀反を起こした光秀にさえも愛情をもっていたんだなぁと思えたんですよね。

「あなたを斬りたくなどなかった!」なんてこの期に及んで甘っちょろいことを言う光秀への「これは謀反だぞ、最後までその気でいてみせよ!」。これは自分の負けを悟りながらも、光秀に発破をかけたのでしょうか。光秀を奮い立たせて全うさせるために。愛の人、遠山信長。かっこいいです好きです。そして野田お濃ちゃんが信長に抱き締められたのに抱き返せないまま別れてしまったことが、M21で激烈に効いてくるのです(わたしに)


このパートの世界観に入り込んではいるものの、多和田光秀の「うおぉーーー!!」→ふわっ(リフト)→埋もれる遠山信長のご尊顔、という一連をジェスチャーで真似したくなる時も大いにあります。

(ところでわたしは小学館作品で育っているので、アケチのナレーションのBGMが犬夜叉であることも、次の夜想曲ノクターンと読むことも(コナンのおかげで)一瞬でわかってしまうのでした!)

 
M10<絶叫!肝試し>
月下の夜想曲/MAIZE MILLER
振付・監修:鶴野輝一・野田裕貴・YOU

荘六――――――!!!!『壁に映る姿は 生まれ変わる前のままに』の荘六―――!!!!登場にうきゃきゃきゃと大喜びしてしまいました!梅澤さんはなんであんなに落ち武者ムーブがうまいのですか?落ち武者のプロの方ですか??

恐怖で声にならない叫びをあげてるのに「み、水をくれ…」で急に怖さがシュッと消えてペットボトル(将大はいろはす派)渡してあげるところも大好き。笑いのテンポが本当によくて何度見ても笑えてきちゃう。渡すんかーーい!将大は本当にいい子だなぁ!ってなるところ。

この曲冒頭で怖がっている輝星を頼もしいお兄ちゃんの顔で送り出したものの、ひとりきりになるとブルブルしちゃってうつろな目で暗闇を見つめる将大くん。本当になんでそんなに君は愛おしいんだい……?と頭を抱えてしまいます。はあ、何がっても君を守るからね私は。

(ところで肝試しの途中、驚かす大人組におどろいて将大のこぶしが当たってしまいますよね。わたしはこの将大の姿がM18での周りの反応につながるのかなぁなんて思いがあります。“極限状態の将大はいつもとちょっと違うぞ、話聞いてくんねえ”みたいな感じ。そんな皆からしたらM18のアレを将大がやったと一瞬でも思ってしまうのも仕方ないよなあ…なんて…)

もお~~~誰ですかM18の話をしたのは!心の準備ができていないのでやめてください!!(理不尽)

 

M11<懐いた落ち武者>
落ち武者/久住昌之 & Blue Hip
振付・監修:伊藤今人

将大くんがお父さんには息子の顔、子どもの顔をみせていたのがとっても可愛らしい1曲。島の大人には見せない顔を見られるのがとても嬉しいです。そんなことって言われたらそれまでだけど、お家での姿を見れたことで「小牧将大」の解像度がぐんと上がります。「はぁ~なんだよも~」っていう外じゃ絶対にしない態度をとるんですよ将大が!何それ!こっども~~!!!!かっわい~~~!!!(大きな拍手) 荘六にもむき出しにするこの顔本当かわいい。今回島の大人たちがそれぞれ一生懸命な状況に陥るので、荘六が将大の相方としてずっと見守ってくれてたね。第二の父親のようだったよありがとうねえ荘六。

ちなみにこちらの曲は「鎧が重そう\重そ~/」が\うめさわ~/に聞こえてきてツボでした。シンCGH大好き空耳トップ3に入ります。

 
M12 <恋と野球と勉強と>
キセキ/GReeeeN
振付・監修:梅澤裕介・楢木和也

気合を入れて素振りする将大、をじっと見つめる荘六。

「ひらく!しゃがむ!かまえ!やぁーーー!」をしっくりきていないながらも実践する将大くん本当にいい子で好きになってしまいますよね?このシーンって我々からは荘六とのやり取りが見えていますが、ゆうきちゃんからは『ハチャメチャ元気いっぱいに練習する将大くん』に見えているんでしょうね。「ふふっ、頑張ってるなぁ」の顔してますもんね。なんてかわいい空間だ~!ゆうきちゃんいなくなった途端浮かれちゃう将大が本当にかわいいのです。「二人寄り添って歩いて」でるんるん歩いてるところに妄想甚だしい高校生感があって更にいいです。本人の前ではその顔出さないようにかっこつけてるのに!とにこにこしちゃいます。

そしてやって参りました。わたしの大好きな『自信満々なのに一生三角形きれいに描けない輝星くん』!!!勢いつきすぎて舟戸くんが教えてくれた三角形より5割増ダイナミックになってるの愛おしすぎちゃう。

“好きなんだ…はぁ……。そうだ!ラブレター書こう!”ってなんのてらいもなく言える無邪気さ、輝星&将大の関係性が見えるやり取りに胸がきゅーんとなります。

将大はほんのり抱えた気持ちを消し去ることもできず、輝星のことを放ってもおけず、もやもやを抱えてしまうんですよね。それでも写真を撮られればおすまし顔しちゃうし(かわいい)、荘六が押してゆうきちゃんに接近すればうっかりいい匂い?にときめきもしちゃう(かわいい)。そりゃ輝星からしたら“ついさっき相談したばっかりなのに、友だちなのに、なんでだよ!”ってなっちゃうよねぇ。打っててかなしくなってきた…早く仲直りしなさいよ仕方ないのよ好きになる人が被ることもそりゃあるわよ狭い島生活なんだから……と思えるのはわたしが大人だからで。

輝星にとってはきっと初恋で、初めての感情で、なんだか大人になったような気分で、それこそ今まで「将大、将大」ってくっついていた自分とは違うところに行けたような気もしたんじゃないかな。人口55人の島で子どもの数も限られてる。そんな中でずっと仲良く近い距離で育ってきた年上の頼れるかっこいいお兄ちゃんが将大。みんなからも一目置かれていて、大人の仲間入りしているようにも見えていたんじゃないかな。そんな他でもない大好きで憧れの将大だからこそ“僕の好きな人なのに!”って気持ちが膨らんでしまったのではないかと思い、また打ちながら泣いてしまいます。

 

M13 <あなたが落としたのは…>
魅せられて/ジュディ・オング デーモン閣下
振付・監修:伊藤今人・楢木和也

イケビッシュ、ちょっと腰を揺らすだけの動きが妙に色っぽいし、池に飛び込むポーズが何度見ても新鮮に面白いので今人さんは本当にすごい。輝星を困らせる天才。かわいい顔をたくさん引き出してくれてありがとうイケビッシュ。腕をおもちゃにされた後の輝星なんて本当にかわいそかわいい。まさにちいかわ。昴さんに説明しても信じてくれないからピーポくんをむんずと掴んで「ん!」って実際にやってみせる輝星、口のむっとした感じが幼くてかわいい。鶴野さんのいいとこ出過ぎちゃってます。

客降りも毎回楽しくて笑わせてもらったなあ~!ありがとうございました!個人的には東京楽で呪いの道具をおとりにする輝星と、「そ~こ~かぁ~~!」の鬼の形相で振り向くイケビッシュが優勝でした!

あと邪悪なパワーを撃ち込まれても微動だにしない舟戸くんに私の中のちいかわが「ワァ…ァ……;;」と泣き出してしまった。天候を操る闇落ちビッシュよりもワルい舟戸くん……ゾッッ。

 
M14 <移りゆく日々>
純夏~Jun-natsu~/エイジア エンジニア
振付・監修:鶴野輝一・天野一輝
振付協力:塩野拓矢

本来は一緒に騒いでふざけあいながら作業していたはずの相手がいない、そんな切ない華撒さんの背中にどうしても目がいってしまう曲。

越えられそうで越えられない壁の向こうにあるのは何なんだろう。少年のように無邪気にいられたあの頃の自分なのかな。あの作品で誰よりも「大人」である華撒さんだからこそ、壁に囲まれた中にいるんだろうなと思いました。

恋心を見透かされてゲームで興味の矛先を変えようとされてしまう輝星も、もっと考えなきゃいけないことがあるはずなのに見てみぬふりをしてしまう。

将大も何かを考える頭の容量を埋めるように走り込みに没頭しようとする。あのゆうきちゃんが褒めてくれても言葉が届いていないのが切ないですよね。華撒さんも将大も、相手に向かって伸ばせないでいる左手をぎゅっと掴むのが苦しい振付だなって思います。

ここでM1の『言葉に出来ない願いに 目をそむけたことが何度あっただろう』『慌ただしく時は流れ 立ち止まることもできずもがいてたんだ』がフラッシュバックするんです。みんなもどかしい願いや思いがあるのに祭りに向けての忙しさや慌ただしさを言い訳にしている。そのどうにもできない気持ちがわかるから余計に苦しい。

こんなに苦しいのに、ゆうきちゃんに顔を拭かれる将大くんの“うっ…”っと思わず目をつむってしまう顔が大好きなの。写真の時みたいにそわそわ浮かれていられないけどドキドキしてしまう自分はいて、とっさに「無」になってしまう将大。に見えます。とってもかわいい。

と同時にこの後のハンカチを手にしゃがみこむ将大からは「ままならなさ」を感じました。自分の恋心がもう止められない、無かったことになんてできないっていうところまで膨らんでいるんだと気付いてしまったし、認めてしまったんじゃないかなって。輝星との関係もどうしたらいいか分からない、でももう止められないもどかしさみたいなものを感じた気がします(この話はM16に続きます)

 

M15 <祭りの幕開け>
あすなろ音頭/梅棒 feat. DJ OH
振付・監修:伊藤今人・塩野拓矢

塩野さんは歌が上手いし声がいいし顔が可愛いし指が綺麗!

踏み鳴らす!で片足ケンケンのゆうきちゃんがDJブース?やぐら?の後ろからひょっこり出てくるの可愛すぎて下手の席のとき非常に苦しかったです。そんなかわいいお顔するひといる…?

忍んでいなければならない存在なのにめちゃくちゃ目立ってる人外枠のふたりを各々の相方がはたくやつも好きです。でも楽しいの我慢できない将大&輝星(というか最早遠山&鶴野)めちゃめちゃにキュート。

ステージ上の人と一緒に踊る楽しさは某王国のおかげで骨の髄まで染み込んでいるので「ふみ”ならせ”」とか「たたく」の両手振るところ超楽しい!本当に楽しい!勝手に踊ってるだけだけど!!レクチャーがあって本編で参加さえてもらえて、余計なところまで踊っちゃって楽しいやつだいすき!最高!梅棒はテーマパーク!!心の健康によい!!!

 

M16 <出店と花火>
花火/aiko
振付・監修:塩野拓矢・野田裕貴

ゆうきちゃん(浴衣フォーム)が登場して盛り上がるる周囲を他所にノリノリなsouroku(aikoのすがた)ほんっとうにかわいくないですか!?なんで!?荘六なんでそんなにずっとかわいいの!??ゆうきちゃんを金魚すくいに誘った稲田くんに奥方に手を出すなんてと怒り心頭だったはずが秒で金魚すくいに興味持っていかれちゃう荘六、それは一体……?ってちょろちょろ覗き込んでる荘六、りんごあめウッッッマ!の荘六、この平穏な時代に馴染みすぎちゃってて愛おしい(泣)

荘六トリックで射撃の景品ゲットしちゃって気まずそうな将大くんに作中幾度目かの「すごい!」がゆうきちゃんから送られます。「あの……これ、よかったら」って渡す将大にきゅんきゅんしてしまう。

ここでふと思うのは、ゆうきちゃんは何回も将大のことを「すごい」って褒めてくれるけど、M14純夏のときの将大(ランニング新記録)は輝星とのわだかまりが引っかかっていて言葉は耳に届いていませんでしたよね。それがたった2曲でなんでそんなに変わったの……?と思うと、やっぱりわたしはその心境の変化をM14ラストに見てしまうんです。

雨の中ハンカチを持ってしゃがみ込んだ将大は、「輝星のために気持ちをなかったことにする」なんて出来ないくらい、自分もゆうきちゃんの事を好きになっているって認めちゃったんじゃないかなあ。わかんないけど…。ちなみにここ、射的の後に何したらいいかわからなくて景品のうさぎのぬいぐるみをいじってみる将大がかわいいんですよ!もしょもしょって触ってうさぎちゃんの直してあげる将大ぜひ見てほしい。

しかしここで登場するのがいよいよ舟戸くん……!この曲でようやく将大はゆうきちゃんの表情がおかしいことの原因を察するんですよね。ゆうきちゃんと舟戸くんの様子を交互に見てる将大くんの表情のよいこと…遠山さんの芝居がまぁーーー素敵。

 

M17 <2人に何があったのか>
白日/King Gnu
振付・監修:櫻井竜彦・野田裕貴・多和田任益
振付協力:YOU

梅棒のおかげで「あっ、この曲!」ってなる幸せな呪いは幾度となく体験してきましたが、今回ほど「あっ、この曲……」となることが未だかつてありましたか…?

待ち合わせでコーヒー買って待っててくれる見た目も外見も果てしなくシュッとしたイケメンの舟戸くんがあまりにも素敵な男性で、この人を選び選ばれたゆうきちゃん周りからすごい祝福されたんだろうな…。なんて思う暇もなく豹変する彼氏。こわい。だれかのトラウマに刺さりそう。

少しずつ少しずつ見て見ぬふりをしないといけないことが増える。自分のせいだと思わないと、崩れてしまいそうで向き合えない時間が続く。いつしかコップは満杯になっていき、あの誕生日の日に最後の一滴で溢れ出してしまう。そういう2人のこれまでの時間が見えてくるすいたわ両名のお芝居とダンスが本当に素敵でした。ゆうきちゃんは彼を確かに愛していたし好きだったし一緒にいたかった、その痛い気持ちが表情とダンスから強く伝わってきます。

場面が現在に戻った時の舟戸くんの「なんだよあいつ」「俺がいるだろ?ん?」って頭撫でようとするの本当に怖くて泣きたい。そういうところなんだよゆうきちゃんがダメになっちゃったのは!支配と所有の関係じゃダメだったんだよ舟戸ぉ!!


そしてこの次、わたしの大っっっ好きな将大くんの行動です。〈明らかに険悪な雰囲気の二人の間に割って入る〉これが将大にとってはおっきな変化だなぁと思います。

大人のやることに将大が口を出すことって、作中ほとんどなかったと思います。大人同士の軽い言い合いはおそらく島の日常で、本気で止めないと洒落にならないようなタチの悪い喧嘩をすることもない。悪ふざけが過ぎてもそれが愛情だってわかってる。そして多分将大は性格的にも大人のすることに口出しするタイプでもなかった。そして将大が迷い揺れているうちに毎回ちゃんと収束して、数分後には笑いあってるような島の日常が浮かんできます。(だから舟戸くんとゆうきちゃんの雰囲気を島の皆の喧嘩と並べるのはちょっと違う気もするけど)ここで自分には関係ないけど、子どもだけど、って思いながらも『止めに入ること』を選んだ彼は、これまでとは全然違うところに進めたんだと思います。間に入った時の戸惑いながらも引かない視線に今までとは違う「強さ」があって惹かれてしまいます。

大人からはしっかり者で大人びているなと思われ、年下の輝星からは大人の仲間入りしているように思われる将大だったのかな。でも当の本人は自分を大人だなんて思えず、かと言って無邪気な子どもの時期からも抜け出してしまった。そんな揺らぎが本当に素晴らしいんです。遠山さんのお芝居が本当に好きです。

 

M18 <凶行>
Habit/SEKAI NO OWARI
振付・監修:伊藤今人・塩野拓矢・多和田任益

毎度この曲になる度舟戸くん許さないの気持ちがふつふつと沸き起こるオタクことわたしです。この曲は歌詞とストーリーと振付けが異常なほどにびたっとハマっていて毎度気が狂ってしまいます。

『俺たちだって動物 こーゆーのって好物』『ここまで言われたらどう? 普通腹の底からこうふつふつと』

切り裂いたのは俺だよ、の高笑いと赤いライト本当に怖い。「好物」が最高に似合うニタァって笑いも、「ふつふつと」で将大くんに手のひら差し出してどう?どう?って聞いてくるのも超怖い。 私はここで舟戸から将大くんの怒りを引き出そうとしているように思えてならない。

『俺たちだって動物 故に持ち得るoriginalな習性』

ここで将大くんが舟戸に詰め寄ります。曲本来の意味は横に置いておいて、私はこのシーンでの『originalな習性』はやっぱり将大くんの怒りとか嫌悪とかの荒々しい感情だと思うんです。ユニフォーム、健康的な身体、島の人との関係や将大の「善」のイメージ、将大をつくる全てをぶち壊していく舟戸くんに心底腹がたっています私は。

場面が進むと今度は神社の境内。『腹の底からこうふつふつと』で将大がお腹の底から込み上げる何かの扱いや感覚に戸惑っているような振り付けがあるんですけど、これが本当に見ていてつらくなってしまう。将大が経験したことの無いような激しくてドロドロした気持ちを引き出すことに成功しちゃうんですよ舟戸くんは。そして、その感情を引き出した上でのバット自傷、恐ろしすぎる。

バットを持ってぬらぁっと現れた舟戸にたじろいで後ずさる将大、刀を構える荘六。私も最初は将大が殴られる!?って思いました。でも舟戸くんが殴りつけたのは自分の頭だった。そんなの絶対意味がわからないし何が起きたのか理解できないし怖かったはずなのに、舟戸くんのそばに行くんですよね将大は。あんっっっなことされても血を流していたら思わず寄ってしまうのが将大って子なんですよ!! 観客はあの瞬間「あっ、将大が犯人にされる……」って気付くけど、本人はそんなこと思いつきもしていないのがいい子すぎるんだよねえ~!すきだ~~~!

そしてその後大人たちが駆けつけて、「えっ…?」って視線が自分に注がれて始めて舟戸の意図に気付くんだよね。手元の「証拠」にゆっくりと視線を落として絶望するんですよね。今度の「こいつがやった!」は先程までとは打って変わって強さがないんです。信じてもらないのがわかってるから。そんなのってないよつらすぎる。なんで将大がそんな思いしなきゃいけないの、って今も打ってて泣いちゃう。

ここで思い出してしまったのがM10の肝試しでした。恐怖でワァーッとなった時に拳が出た将大を見ていたから、大人たちも即座に違う!って言い切れず、もしかしての可能性が一瞬でも浮かんでしまったのでしょうか。え、待って舟戸くんはそれを利用した?あの場にいたから…?(私はこのシーンの舟戸くんに心底腹を立てているのでこれでもかと嫌な想像が湧いてしまいます……たわちゃんのことはだいすき…)力も言葉も頭の回転も叶わない相手にこれ以上何を言ったところで自分が不利になるだけだと分かったらそりゃあ逃げ出してしまいますよね。こんなの16、7の子どもが向けられていい狂気でも恐怖でもないんですよ。本当にこのシーンが来るのが毎回本当につらくて仕方がありません。

そしてここのタイトルは【凶行】で意味は「殺人・傷害などの凶悪な行為」。これを誰から誰に向けての言葉ととるかが問題なんですよ……神視点の我々から舟戸くんへなのか、島のみんなから将大へなのか……。


もうやだ舟戸嫌い!!!たわちゃんは大好き!!!!を観る度繰り返しておかしくなりそう。このシーンで将大から見えるものすべてが恐ろしいのでわたしは舟戸くんに!!心底腹を立てています!!許せない!!!!(某セクシー紫担当)。あの場に乗り込んで「将大くんはやってない!わたし見てました、あいつです!!」ってウエディングドレスのゆうきちゃんや荘六のように将大をかばいたい。自分の言葉も攻撃も届かない荘六のもどかしさが手に取るようにわかる。あんなに近くにいるのに、全部知ってるのに。そりゃあ無力感に苛まれてしまうよね。

 

M19 <暴走結婚式>
BURN/THE YELLOW MONKEY
振付・監修:遠山晶司・楢木和也

体感でだいぶ久しぶりに顔を合わせる将大と輝星。言葉が多く交わされないからこそ滲み出る「良さ」を感じるシーン。

たぶん今まで見たことないくらい切羽詰まった様子で慌てる大人たちと、なぜだか皆から探されてる将大と、血だらけのバット。輝星はそんな渦中に突然放り込まれて怖くなかったはずがないですよね。泣き出したいくらい不安なのも隠せず、いつもみたいに将大に近寄る輝星。わたしはここを見ていて、輝星が「将大ならいつもみたいに自分の不安をなかったことにしてくれる。助けてくれる」と思ったんじゃないかなあ、とふと感じました。海で溺れたときも、肝試しが怖かった時も、そばに居てくれたのは将大だったもんねぇ。

でも将大は弁明よりも説明よりも今はゆうきちゃんの助けに走る方を選んだ。後ろから大人たちが追ってきていたから。それは仕方のないことで誰も将大を責められないけど、輝星は本当に怖かったろうねと思ってしまう。友人が「輝星を巻き込まないようにしたんじゃないかな」って言ってて、それがとても素敵だったのでここに残させていただきます。

そして舟戸くんとの対決が始まって、全然適わない将大のところに島のみんなが到着したとき。現実を目の当たりにした皆が振付の中で将大から事の顛末を説明される様子にようやっと将大の誤解がとけたぁ~~とホッとします。わたしが。

大乱闘しょうが島ブラザーズが始まると、輝星がぽいっと投げ飛ばされて早々に戦線離脱しますよね。子どもが肉体的に痛めつけられる描写は最低限にしてくれる梅棒さん。信頼がまた強固なものになりました。ゆうきちゃんの拘束をといて、ダメ!行っちゃダメだよ!って必死に止めるけど輝星はまたもやゆうきちゃんにパワーで負けちゃってたね(出会い頭も輝星弾かれてたしどんだけ細っちい設定なんだろう、かわいい)

両手を広げて真っ直ぐ舟戸くんを見つめたゆうきちゃんの「やめて!!」に、それを言えた強さに、将大が守られる安心感に、ぶわっと涙が出てしまう。将大とゆうきちゃんが相手の腕を引いて自分の後ろに庇いながら互いを守り合う様子には本当に涙が止まらないです。でもわたしがその様子を見ているということは、舟戸くんの気が狂っていくということ…。

大声上げて喚いて、使い慣れない武器を振り回す舟戸くんの姿は癇癪を起こした子どものよう。そんな風になるくらい彼はゆうきちゃんのことを愛していたんだね。それが彼女の求める愛ではないと気付けなかっただけで。って辛くなるんですが、私は「いかんいかん危うく舟戸くんに絆されるところだった!わたしは舟戸くんを敵対視しつづけるんだから!金魚すくいに気がそれちゃう荘六とは違うんだぞ!」と毎度気を引き締めて(?)います。

 

そしてM9一生大好き芸人の私はここでの前世との重なりにも胸がときめいてしまいます。

遠山&多和田の戦いを止めに入ることができた鶴野さん、野田さんを引き止める櫻井さん、そういうの大好きなんですよ…!

 

M20 <それぞれの想い>
青と夏/Mrs. GREEN APPLE
振付・監修:鶴野輝一・遠山晶司・YOU

 

振付・監修:鶴野輝一・遠山晶司・YOU

これ以上は何も言いません。言いませんがそういう事です。

 

「青」も「夏」も、島のみんなが手放したり失ったりした大切なもの。それをこれでもかと大事に抱きしめ直していく様子を見られるこの曲は私にとっても大切な1曲です。自分の夏は終わってしまったと泣き崩れた将大くんに、恋という夏を教えてくれてありがとうゆうきちゃん。

視線を逸らしたグーパンだなんて大人からしたらムズムズするようないじらしい方法で青い日々を取り戻せる子どもふたりと、そう上手くはいかない大人ふたり。ここでも将大は嬉しいだろうに輝星に向けてかっこつけの顔するんですよね。もうずっとそのままでいて。輝星のかっこいいお兄ちゃんでいて。かっこいいから。

ごめんねなんて素直に言えるわけがない大人たちに「花火をあげようよ!大丈夫だよ!」って言ってくれたのは他でもない輝星。もうここの全力全開に手足を伸ばして踊る輝星がきっっらきらの花火のようで、あんたが世界で1番輝いてるよ!!!!と泣いてしまいます。

そしてわたしは子ども2人の熱烈オタクなので『大人になってもきっと 宝物は褪せないよ』『大丈夫だから今はさ 青に飛び込んでいよう』が、いま正に青の真っ只中にいる子どもふたりにも向けているようだと感じてしまい、どうにも涙が止まらなくなるんです。もちろんあそこの歌詞は稲&華に向けての内容だと私もしっかり認識しています。でも「大人ふたりに向けて」であることが成立しているからこそ、子どもたちを思う私にも響いてくるんです。

これから先二人はまたすれ違うことがあるかもしれない。でも大丈夫、あのふたりをみてごらん。何も心配することないよ、ずっと仲良しでいられるよ!安心して今の青を楽しんで!って。そう言えるようで、心の中で激重なエールを送ってしまうんですよね……。


そしてこれまた素敵なのが『私の恋だ』の輝星。

わたしはここを、輝星が「将大離れ」したんだなぁと見ているのでその成長に胸を打たれてしまいます。小さい頃からいつも輝星の目の前には将大の頼れる背中があり、越えてみたいけど越えられなくて、でもそれがかっこよくて大好きだったんじゃないかなと思うんです。中高生のときのたった数個の年の差というのは、到底追いつけないような別世界の人に思えるものですよね。

でもこの夏を経た輝星はそんな近くて遠くて大好きな将大と恋の相手が被ろうとも、自分の気持ちは自分のものだって大切にできるようになったんじゃないかな。恋か友情か選ぶようなことしなくていいんだって思えたんじゃないかなぁ。はぁ、愛おしくて尊くてまぶしくて泣けてくるんだよ全くもう……。

 

M21 <島一周競走>
紅蓮の弓矢/Linked Horizon
振付・監修:伊藤今人・鶴野輝一・野田裕貴
振付協力:YOU

厳かな神事を執り行うふたりから溢れ出る張り詰めた空気、ぐっと緊張感が漂ってきて一気に劇場が神聖な場になるのすごくないですか?ここのゆうきちゃん、血の通った人間感が薄いと言いますか次元が異なる存在みたいでこわかった。畏怖の対象でしか無かったです。

階段登った頂上でバッ!バッ!てしているうちに緊張感が高揚感に変わっていって、最高潮に達したところで進撃の巨人が始まるなんてカッコよくないわけがない!まさか自分が男性の尻を見て感動する日が来るとは思ってもいなかったですし、バッと法被を翻す背中のなんとかっこいいことか……!!

この島一周競走は足の速さだけでなく「知恵・駆け引き・あらゆる資質」が必要なレース。将大はみんなの力を借りて最後鳥居の前までたどり着きますよね。決して彼一人の力ではたどり着けなかった場所。でも彼に力を貸したいと思わせたのはBURNでの折れずに恐怖に立ち向かう姿。そりゃあ胸を打たれないわけがない。

“将大、勝てよ…!”の思いと共にピーポくんバトンが受け継がれていくのめちゃくちゃ笑ってしまいます。そのピーポくんに一体何が…!?と思っているうちに池に沈んでピカピカになって再登場するし(笑)

クイズのところでなーーーーーんにもわかんなくてピンときていない将大(かわいい)、あぁもう将大どいて!って全問正解する輝星(かわいい)、おぉー!!すごい!!!ってクイズ番組か?ってくらい盛り上がっちゃうふたり(かわいい)

子ども、社会の宝、ずっとそのままでいて。

わーい!なんて油断したからバットを取られてしまいますが、そんな大ピンチでの蛸壺池の主・イケビッシュのご登場!よっ、待ってました蛸壺屋~!の気持ち!イケビッシュと仲良しになった輝星の得意げな仲介っぷりがまたかわいいんですよね。

舟戸くんが鳥居にたどり着いた時ゆうきちゃんがお祈りをしていて、ずーっとそうやって待ってたのぉ…?と泣き出しちゃう私がいます。泣いたり笑ったり忙しすぎるよシンCGH……。

ピンチになった将大を助けに来てくれるのが輝星と荘六なところが最高なんです。守られるだけの子どもではなく、いざという時に助けられる存在になった輝星。生前は無念の死を遂げたけど、将大に憑依して主君の力になることが出来た荘六。そんなふたりに胸がぎゅうっとなります。

そして舟戸くんから将大への最後の一撃。目を逸らしてしまうゆうきちゃんに、M9のお濃ちゃんを思い出しました。でも今回はあの時とは違って将大(遠山さん)は倒れなかった。そぉっ…と顔を上げたら無事なのが確認できて……、からの「将大くん!」と手を伸ばすゆうきちゃんが大っっっ好きです。ボロボロになっても痛みに耐えながら恐怖に立ち向かって自分を守ってくれた少年に、どうにか勝って欲しいと願う気持ちの尊いこと…。

最後鳥居が倒れてくる時、迷わず将大に覆いかぶさって守ってくれたゆうきちゃんの考えるより先に身体が動いてしまった様子を見て私はぼろぼろ泣いてしまうんです。守ってくれてありがとうの気持ちと、ゆうきちゃんが舟戸くんの呪縛から解き放たれたことの安堵の気持ち、そして作中唯一野田さん(の演じる役)が抱きしめたのが将大だということに…!

 

M22<祭りのあと>
イッサイガッサイ/KREVA
振付・監修:伊藤今人祭りの騒動が嘘みたいな爽やかな翌朝。

思い出を振り返るゆうきちゃんと、妖精さんみたいに1人だけ次元違うところに居そうなOHさん。島のみんなに混ざってる時もあればストーリーテラー的な存在の時もあるOHさん、あなたは一体何者なんですか?

ゆうきちゃんは写真を見返しながら「素敵な出会いが君を待ってる」って言ってもらったことを思い出してたのかなあ。

 

M23 <きっと、また会える>
Marshmallow day/Mr.Children
振付・監修:伊藤今人・櫻井竜彦・天野一輝

ゆうきちゃんと島のみんなで向かい合って踊るところ。最後のeverythng is taste of youの“you”でゆうきちゃんと輝星が手を伸ばし合うのに、伸ばしきらずに引っ込めちゃうんですよね。直前に「いいの!伝えなくて!」でしまわれたはずの気持ちが目が合った瞬間溢れ出てしまったのかな。ゆうきちゃんも何かを感じて手を伸ばしかけたのかなぁ。

でも輝星はやっぱり思いを届けないしゆうきちゃんも一瞬出した手を引っ込める。お互い届けないし受け取らないけど、確かに伝わった想いがあるような気がしてしまうんです。ゆうきちゃんは何かをキャッチしたような表情をしているんです。でも輝星がそれを伝えようとしていないのも分かっていてゆうきちゃんは最後まで気付かないふりをして素敵なお姉さんでいてくれた。そのやり取りがあの手元の余韻に!ある気がして!わたしは!もう!!!

 

そしてその次、私がMVPをあげたい男・霧陰昴さん。ゆうきちゃんに別れを告げたあと各々が港に行ったり「花火だ!」って駆け出す中、将大が居ないことに気付いてくれるんだよね昴がね。ありがとうねぇ。

“行かない”だなんて顔を逸らす将大に昴さんが迫る時の歌詞がね、私は大好きでね。『君に逢えるのなら飛んでく その瞬間を待ち焦がれてる』なんですよ!あぁ~~~!!!もうダメだ!!!私のきゅんきゅんゲージが壊れる!!!!「あの子もお前を待ってんだよ!」のやつじゃん!将大を!!待ってるんだよ!!ゆうきちゃんが!!!!


野球ボールを投げる将大

心からの「ありがとう」で手を振るゆうきちゃん


こんなの美しすぎちゃう…何から何まで完璧…。他にもきっと色々言いたいことがあっただろうけど全力の投球に全てを乗せた将大と、ありがとうの一言と笑顔に全てを乗せたゆうきちゃん。ボールを大事に握りしめて思いっきり手を振る彼女を見てちゃんと区切りをつけられているような将大の背中。私はこの一連のやり取り大好きで胸がときめいてしまって仕方ありません。シンCGHは少年漫画かと思ったら少女漫画だった…!

もうここの遠山&野田の芝居が兎にも角にも大好きです。もう会うことはないかもしれないけど(私は会って欲しいんですが)、ふたりの間にあるのは恋愛関係でもない。でも名前の付けられないような特別な感情がふたりをつないでいて、ゆうきちゃんはこれからもふとした時にこの夏を思い出すし、将大もゆうきちゃんのことを胸にそっとしまい続けるんだろうなって。

 

なーんて思うのはわたしが将大のことをここまで書いてきたような見方をしていて、将大の初恋はゆうきちゃんがよくて、それをずっとしまってて欲しくて、お酒飲めるようになって初恋トークを迫られた時でさえも頑なに口を割らない将大がみたいオタクだからかもしれません。

他のキャラクターが好きな人からしたら、もしくは将大のことを私とは違うようにとらえている人からしたら、全然違う物語に見えてるんだろうなと思います。

そして最後、ゆうきちゃんのハンカチを握りしめて力を貰い、荘六から教わった構えで叫んだ将大、からの暗転!ここの演出が暗転オンリーなのが私は大好きです!白いライトを飛ばすことだってきっと出来たはずなのに、あえての暗転。あの暗闇の中、わたしの目にはボールを打ち返す将大と真っ直ぐ飛んでいく白球が見えるんだ…。

打ち返せたこと、きっとホームランだったこと、そして甲子園出場の夢が叶ったであろうこと。それに加えて1年間あの二人との夏を大事にしてたんだという将大の想いを感じさせてもらって、心に残る素敵なラストでした。

 

 

シン・クロスジンジャーハリケーンを観ることができて、大切な思い出と出会いがまたひとつ増えました。梅棒って楽しいなぁという気持ちがますます燃えたぎる期間でした。残る公演地は大阪、最後まで無事にしょうが丸が出港しますように。

 

梅棒の皆さん、しょうが島のみんな、ゆうきちゃん、舟戸くん、素敵な夏をありがとうございました!